よく聴く、あるいは特別な思い入れのあるさだまさしの10曲

“人生って奴はかなしいよね でもごらん
よく見りゃまんざら捨てたもんじゃない” (立ち止まった素描画)
“誰にだってひとつやふたつ 心に開かずの部屋がある
一生懸命生きているのに 傷を恥じる事などないさ” (HAPPY BIRTHDAY)
“あの人にも一度逢わせてちょうだいませませ” (雨やどり)
昨夜、友人と楽しい電話をしていて、さだまさしの歌っていいよね…って話になった。そう。今ではこんな音楽の聴き方をして、一体何が好きなのよ?と思われがちな私だけれど、私の根っこにフォークというものがある。ボブ・ディランとかではなく、純日本産のフォークだ。フォークを普通に聴いていた時代があった。私が小学校から中学にあがる頃には普通にフォークを聴くという環境があったのだ。
歌は世につれ世は歌につれ。戦後歌謡、ポップス、ジャズ、ロカビリー、ハワイアン、GS、昭和歌謡、演歌、そしてフォーク、ニューミュージック、アイドル、ムード歌謡、バンドブーム、KTプロデュース…そして何人いるのかわからない歌姫時代突入(爆)。色々な時代があった。時代は流れ、そして歌は変化してゆく。私たちもどんどん新しい音楽に触れることによって自分の中の何かも変わってゆく。しかし、基本は変わらない。人間の性格がいかにその環境や立場に応じて変化していこうと、基質というものはそう簡単には変わらない、いや変えられない。だからこそ、時々テレビで流れる懐かしい音に耳を澄ませては自分の中の子供の時代、一番楽しかった時代を甘酸っぱいセピア調の思いと共にプレイバックしながらすごく心が安らいだり、“フォーク大全集”みたいな番組があったりすると、普通に何の違和感もなく、一緒に口ずさめちゃったりする。TシャツにジーンズでウィーザーやBECKを普通に聴きつつ、気分はチューリップハットにベルボトムで中津川フォークジャンボリーにまで行けたりする。しかし昨夜の私は中津川に辿りつく手前、80年代の文化放送「さだまさしのセイヤング」「青春キャンパス」、ニッポン放送「鶴光のオールナイトニッポン」あたりで心のタイムマシンの運転手にお金を払って下車してみた。
さだまさし…メガネ君好きの私のことだ。当時のさだまさしを嫌いなワケがない。好きに決まってる。彼が借金を抱えてその後大変な思いをしたといわれるあの映画『長江』だって母と1度、そして亡きじーちゃんとの初デートで1度、計2回、劇場へ足を運んだ。スクリーンに映る若き、さだ。あの知的、且つ品のよい、いかにも育ちのよろしい顔が好きだった。非常に好きだった。彼に影響され、当時は学校の図書館で中国に関する本とか、中国の民話とかも読んだ(←当時からミーハーよのぉ)。コンサートも行った。母と一緒に行った。歌を聴きに行ったつもりが、彼のトーク術に圧倒されっぱなしだった。いや、勿論歌もいいのだけれど、彼のMCには参ったなぁ。面白すぎなんだもの。そして、ラジオでは文化放送「さだまさしのセイヤング」。これを聴いていた。文化放送の隣が地元のBSNラジオで、それだけでも電波がよく届かないという状態なのに土曜の夜は特にハングルが邪魔をした。BSNとハングル(平壌放送?)とに挟まれた文化放送。しかし負けずに聴いたさだまさしのあの素晴らしい「三国志」なんかは大好きだったなぁ。
そしてその番組から流れるさだまさしの曲を聴きながら、あのハイトーンの美しさに心ふるわせていた。恋愛模様を、俺は嬉しいんだー、だから悲しいんだーみたいな感じで表現するのではない。さだの作る一つのストーリーの完成された美しさ、これが実にいいのだ。じーんとしちゃうのだ。人間の心の奥底にある表現しづらいものを彼は言葉で表現できる。くすっと笑える歌もあれば、家族の愛、恋人との距離、そして離れた恋、静かな魂、雨の中の一風景、激しい想い…そんなものをさだは一つのストーリーとして1作、1作、丁寧に丁寧に作る。そして私たちはそんなさだまさしの美しい音楽に、日本語の魅力に惹かれていった。賑やかな音楽は山ほどある。しかしこのギター一本で表現することのできる世界。賑やかなものよりも、余計心に訴えてくるものを感じないだろうか。日本語の美しさがより響いてこないだろうか。昨日私の心のタイムマシンを降りたら、こんなすごいサイトを私は発見することができた。鳥肌がたった。さだまさしの作品全てを聴いてきたわけではないこの私が、夢中になってこのたくさんの歌詞で泣きそうになった。いや、正式に聴いていたのは『帰去来』『風見鶏』『私花集』『夢供養』『印象派』『昨日達』…多分この辺りかな。引越しの荷物のまだ解いてない何処かにこれらのアナログが保管してあるはず。そういえば旧館でこんな記事も書いたなぁ(←コメント欄、オモロすぎ!爆笑)。そう。私のメガネ君好きの原点はフィンガー5のアキラ、そしてさだまさし…。
そんなこんなで昨夜はちょっとまっさんを思い出しながらぐっときてしまった。実は今、別の“omoiire”を書きかけの途中なんだけど、それどころじゃなくなっちゃったもんね。緊急企画!“よく聞く、あるいは特別な思い入れのあるさだまさしの10曲”。いや、あくまでも昨夜の気分でね。まっさん、グレープ時代も含めていい曲満載で、そう簡単に気合入れて選んでたら何日もかかっちゃいますよ。あくまでも昨夜の気分で選んだ10曲ね。んじゃ、セェ〜ヤァ〜〜ング♪
…あ、違った。さだまさしの10曲でゴーゴゴー!

1・案山子
2・檸檬
3・木根川橋
4・加速度
5・不良少女白書
6・長崎小夜曲
7・立ち止まった素描画
8・推理小説(ミステリー)
9・主人公
10・関白宣言
本当は大嫌いだった「関白宣言」。しかし一昨年の年末で過去の紅白のベストセレクトみたいな番組を何気に見ていて、この曲がかかって「えー?関白宣言ー??ブーブー」と思わずチャンネルを変えようとしたんだけどとりあえず久々に聴いてみようかな…ってふと思ってそのままにしていたら…泣けた。メチャクチャ泣けた。こんなにいい曲だったのかーーーっ????ってぐらいに全身鳥肌。サビとその後の「ラ〜ラ〜ラ…」以降にアタシは涙腺緩みっぱなし。最後はハンカチで涙を拭いてこの名曲っぷりにヤラれちゃいましたよ。あと、それと昨夜は「不良少女白書」の歌詞にもマイったな〜。凄い、凄いよ、まっさん!!久々にすごく聴きたくなったよ。








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