雑種天国

 なななななぁなな〜、なななななぁ〜、なななななぁなな〜、なななななぁ〜♪
え?何を歌ってるかって?そりゃぁ聴くだけ野暮ってもんでしょ〜、あーた。上田正樹…いや、それは昨日の話、あれは「ま」、これは「な」。つーことは、ニューエストモデルの「ひかりの怪物」に決まってるじゃあ〜りませんか。今日は相変わらず車の中ではカーネーションの『パラゴー』を聴いてどっぷりとハマっていたんだけど、仕事中にメスカリン・ドライブの「ジミ・ジミ」が頭の中で流れた瞬間に、「うぉー、ニューエスト・モデルがわしゃー猛烈に聴きたいんじゃー!がおー!(ノ`д´)ノ」とシフトチェンジ。いろんな曲、再生しまくって、早く家に帰ってニューエストを聴こうとバカみたいに仕事した。単純。いーのだ、愛すべき音楽を聴きたいがために目の前の山のような仕事を一つ一つ凄い勢いでこなして定時で帰宅。ピース。

 しかし、今、聴いてるけど、やっぱアタシはこのアルバムがすごい好きだなぁ。90年の名作、ニューエスト・モデルの『クロスブリード・パーク』。ニューエストはそれより前のパンク時代のゴリゴリした頃から聴いてはいたけれど、この『クロスブリード〜』の前作『ソウル・サバイバー』で「おおっ!」と彼らに光を感じた。割れんばかりの中川の声に魂が、愛が加わったのだ。そしてそこに歌われる歌は、今までとは方向が変わり、いや、全然変わっちゃなんかいないや。奥野のキーボードがバンドサウンドを広げ、聴きやすくなり、しかしそこに歌われる世界は中川ワールド全開なのだ。目指す方向は何ら変わっちゃいないのだ。「おしゃべりは信じないよ ウソのような気がする. 巧みな言葉と金 さみしいネと近づく」と中川の若さが、中川の情熱が沸点を超えてここにある。今ではメスカリンと一緒になってソウルフラワーユニオンとなった彼らだけれど私には敷居が高いっていうか、やっぱり私はこの“オレに触れたら火傷するぜ”ぐらい、熱くてギラギラした中川の究極のスゴさが開花したこのアルバムから前後数年のアルバムがめちゃくちゃ好きなのだ。特に『クロスブリード・パーク』ね。ニューエストといったら『ソウル・サバイバー』という人も多かろうが、私の中でこれがニューエスト。これこそがニューエスト!反骨精神むき出しでありながらやりたい事やらしてもらってまーす、楽しんじゃってまーす、っていうこのアルバムがたまらなく好きだ。パンクに魂が加わった事で『ソウル・サバイバー』が生まれたが、更にそこから進化して、音楽的にザッパのようにもはや彼らにジャンルなんて必要のない、しかし極彩色は更に激しく高まり、収録されている「雑種天国」に広がるいかがわしさと楽しさ、もはやここにはそれしかない。最高にゾクゾクして楽しい『クロスブリード・パーク』。発売後20年が近づいてきているが、全然衰えることなく、30代の終りが近づいてきている私だが、このアルバムは、初めて聴いたあの10代の終りのような気持ちに戻してくれるワクワクする極上のアルバムだ。

 この頃、エレカシとニューエストのアルバムばかりを聴いていた。
 柄シャツに細身のブラックジーンズ履いて、視線はちょっと斜めぎみで。

 今、このアルバムを聴きながら書いているのだけれど、ザッパに通じる楽しさがこのアルバムに溢れている。小難しい顔をして聴くのではなく、一音一音、そしてこの空気、この世のものとは思えぬ音楽の楽しさがここに詰まっている。1曲1曲が捨て曲なしで私の耳を集中させる。

 今では女性ホルモン出まくりとなったが、終始ニコヤカにヘッドフォンを耳にあて口ずさんでいる私がここにいる。視線は相変わらずちょっぴり斜めよりながらも、あの頃よりも自分の窓が広くなり、許せるものの範囲が広がったかもしれないが。

クロスブリード・パーク (通常盤)


  1. 2008/04/09(水) 08:23:17|
  2. [music]和|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:4

コメント

クロスブリード・パーク!
タイトルを目にしただけでも、体温がちょっと高くなる感覚がしますね。これには僕もハマりました。歌もサウンドもすげー迫力!で、それを浴びるように聴きまくっていましたよ♪
自分のブログにも前に書いたのですが、「杓子定木」はたまにマイ・テーマソングになります。
  1. 2008/04/10(木) 22:14:57 |
  2. URL |
  3. 石ばし #6UZBaco2
  4. [ 編集]

■石ばしさん
ですよね、ですよね!TBどもですっ!
勿論『ソウル・サバイバー』もたまらなく好きだったし、あの音に出会った時は頭を何かで殴られたほどの衝撃を受けて、日本にこんな素晴らしいバンドが存在してたんだーって思って、表にしか出てない音楽に舌出して放りなげて、こういった音ばかりを聴きまくりましたね。ニューエストとエレカシの存在が圧倒的に私の中の何かを変えた時代でした。
中川の声とこのサウンドにビリビリしたもんね。
「杓子定規」を聴くとなんだか泣きそうになりますよ。最初はこのアルバムの中でも好きな方ではなかった曲なのに、年とればとるほどに、この曲のスゴさに参りました〜と聴く度に口ずさんで気づくと目にうっすらと涙がね。
  1. 2008/04/11(金) 02:12:22 |
  2. URL |
  3. 祥 #-
  4. [ 編集]

ひっぱりだして、職場で聴いてみたのです。
ああ、この人はこの頃から何も変わってないのだなと、後追いのリスナーは思ったのでした。

そして、稀代のメロディーメイカーだなとも思いました。
この「コエ」と「シソウ」のムコウッカワにあるメロディー、それこそが彼を今まで孤高のものにしている最強の武器だなぁと、厨房で一人思ったのでした。

厨房でそんなことを思ってる奴も、どうかなと思ったりするのですが、宇宙フーテンスイング、ダイスキです。


この時代までは、ギリギリロックがあったなぁ。

今、ロックってあるのかなぁ。

  1. 2008/04/17(木) 03:43:42 |
  2. URL |
  3. ユウナギ #-
  4. [ 編集]

■ユウナギさん。
毎度、どもー♪

>ああ、この人はこの頃から何も変わってないのだなと
>この「コエ」と「シソウ」のムコウッカワにあるメロディー、それこそが彼を今まで孤高のものにしている最強の武器だなぁ

…ですよね。私も実は今週、ずーっとこのアルバムを繰り返し繰り返し、一体何周聴いたことでしょう。同じ事考えてました。改めて、この集団とそして中川という圧倒的な存在感の男の存在に震えまくりました。いやー、やっぱすげー。だってこの作品の時の彼の年齢考えたら、自分が情けなくなっちゃうもの。凄いよね。出て20年が経とうとしてるのに、それを聴いて未だにこうやって心動かされたりするって。果たして今の音楽にそんなパワーを持つものがどのくらいあるのやら…とか考えました。

「お金のたーめの歌だろー/人気のたーめの歌だろー/その場しのぎの歌だろー/調子いいだけの歌だろー/バカでももうかるみたいさ/歌手 歌手」、このフレーズで20代になる直前の私は彼に入信したのでした。今でもここ聴く度にドキドキする。カッコイイ。

宇宙フーテンスイング、いっすよね。この存在感、この迫力、たまらないっす。

>この時代までは、ギリギリロックがあったなぁ。
そーだねー。ニューエストに関してはロックでもあれば魂はずっとパンクな気もする。いずれにしてもこんな人達、今じゃいないよね。

>今、ロックってあるのかなぁ。
うーん。昔はゴロゴロあったよね。でもそれを発掘するのが私たちの役目かもねー。過去のものであれ今のものであれ。音楽バカである限り、悪魔に魂を売ってない限り、私たちはそれを続けなきゃならないのかもね。人生という名のロックシティ目指して歩き続ける限りは悪魔に魂を売らずして、自分の好きなものにこだわり続けていきたいよね。
  1. 2008/04/18(金) 22:16:47 |
  2. URL |
  3. 祥 #-
  4. [ 編集]

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クロスブリード・パーク

 台風去ってまた日中は暑ちーですね。体調崩している人も多いみたいだし、気合を入れ直さなきゃです。気合を入れるなら僕はニューエスト・モデルですね。1990年の『クロスブリード・パーク』。
  1. 2008/04/10(木) 22:16:12 |
  2. ソングサイクリング
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Läther
☆9月になったのに夏に逆戻りか?って程、あまりにも暑すぎる今日、猛烈にザッパが聴きたい気持ちになり、月末〆で偏頭痛&忙しいながらもとっとと終わらせてYouTubeでザッパを堪能。やっぱりこのアルバム、好きだなー。3枚組ながらも輸入盤、激安なので是非。ザッパ若葉マークにはオススメはしませんが。


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