
しびれたなー。昨日はアタマの中で宮本の歌声が鳴り響いた1日だった。私にとって1988年の事件、衝撃のバンドの誕生。エレファントカシマシのヴォーカル、宮本っすよ、宮本。そうだなー、やっぱアレは事件だったと思うよ。1988年だから、高校を出る年か?当時大好きだった吉田まゆみ(マンガ)の影響で、音楽好き好き言いまくって貸レコ屋に投資し、むさぼるように色んな音楽を洋邦ジャンル関係なしに聞いてきたワケだけど、彼らの出現はその後のニューエストモデルと同じ位に事件だった。サザンに始まり、エイティーズなヒットチャートもの、そしてテクノポップ、ニューウェーブ、AOR、フュージョン、ブラックなどなど見境なく聞いてきた中、何故かこれぞロック!というものの良さがいまいちわからなかった。つかめなかったというのが正しいかもだけど、気合入れてるものがあまり好きじゃなかったというか。「ア〜メリカ生まれさ」というような類のものとかはTVやラジオから流れてくる程度しか知らず、すすんで聴こうとはしなかったなー。敢えてビートルズは赤盤青盤しか知らないし、ストーンズも最初の1枚ぐらいしか多分聴いてない。自分の中で「ロック」というものがよくわからなかったし、あまり自分には合わないみたいな気がして聴かなかったんだろうと思う。その後は聴いたりしてるくせに、でもやっぱりビもスも聴かないままもうじき38年となる。
で、この事件。当時の日本は音楽がまだオシャレなものと捉えられる一歩手前で今思い返してみても私の中でも混乱してたかも。パール兄弟やらサイズを聴きながら、かたやストリート・スライダーズにレッド・ウォリアーズ、ボウイにレベッカなどなどメジャーどころもバリバリ聴いてたし、バンドブームに火がつく直前の妙な盛り上がり方が見えてきた頃。いや、スライダーズの「おかかえ運転手にはなりたくない」なんか、今でも時々アタマの中で流れたりするし、いいバンドだったと思うけどね。ボウイだって好きだったし。だけど私の中ではボウイ以上に衝撃だったのがこのバンド。年末恒例の「ロックンロールオリンピック」をバカ学生の私はボ〜っと見ていた中、アタマをもしゃもしゃにかき乱しながらステージに場違いなカンジで現れた男の姿に驚いた。なんだ、この人。カッコイイ形をする事、カッコつけて歌う事、それがなんとなく当時の日本のロックなカンジだったように思うんだけど、彼らは違った。決してカッコ第一じゃない。宮本の目はこの世に訴えたいことでいっぱいでギラギラしてて、これぞオレらのスタイルなんだ、文句あっかー!みたいな迫力でいっぱいだった。吸い込まれるように彼らの歌に私は集中してしまった。彼が歌った曲は「花男」。国営放送が流すというのに、そんなの知ったこっちゃねーぜ、こっちはやりたい事全部やらせてもらうぜ、という意思が感じ取れた。
記憶が定かではないが数ヶ月後、専門学校へ入学して、音楽好きな子と友達になれた。私みたいなメチャクチャな聴き方はしていないと確信しつつ、ブルーハーツとかスライダーズが好きだという子とは話が合うだろうなと思って仲良くなったのだけれど、その子たちもやはり、その番組を見てて、一番の衝撃はエレカシだったらしい。流れたのはたった1曲なのに、宮本の目に、宮本の声に、そして何よりもあのバンドの発する熱に、オレらがロックだぜ!みたいに言ってた他のどのバンドよりもロックだと思ったと。
で、私は買った。「花男」が聴きたいがために。「花男」を歌うような人達の音楽は絶対に信じれると思って、全く他に情報はなかったけど少ないこづかいでこのアルバムを買った。
そして聴いてみた。ビリビリとカラダの中に電流が流れた。
いきなり聴こえるギターの音はなんの飾り気もないストレートな音で、そこから始まる彼らの世界はこびる事なく、夢やら愛だの恋だの歌う商業感…皆無、私が未だに好きにはなれない「頑張って〜」「負けないで〜」みたいなクサい応援ソングのニオイ…全くナシ。くはー、かっちょえー。今よりもまだトゲトゲしさが残る青かった私は彼らの無骨なまでの音に、彼らの独自のスタイルに参った。外国のバンドのなんかに似てるとかじゃなく、バブルな時代に歌う歌じゃなかろーみたいな世界、あれはやっぱり今考えても衝撃だなー。あの時代に露骨にも「金があればいー」「金がトモダチ〜」なんて歌えるバンドは彼らぐらいだろう。楽に金が稼げる時代に彼らが歌う歌はそんな歌だけでなく、精神的にも当時の浮き足立った時代とは逆の方向を向いていた。だからこそ私にとっては衝撃的だった。いや、それまでロックって何?みたいに思っていたけれど、これこそがロックだと思った。媚びちゃおしめぇよ、俺たちは俺たちの歌いたい事を歌っていくぜ、みたいなそんな11曲が詰まっているこのアルバムは未だに私の中で日本のロックアルバムの名盤として輝いている。
このアルバムをもう2日も聴いてる。めちゃくちゃカッコイイじゃねーか、宮本!
今、こうして苦労して働いて生きているからこそ、このアルバム、しみるっすよ!最高だ!
リーマンでありながらも操り人形にだけはなりたくないトムソーヤー的、ハック的生き方を好む私だから、「ゴクロウサン」なんかゾクっとしたなー。そーさ、どっかで鼻つまんで舌だしてるんだぜ。労働者だからこそしみる曲多し。バブルの時代の音なのに、なんだ?この諦め感?とかたまらなく泣きそうになるぞ。やっぱ名盤だわ、コレ。しかも同世代のオトナたちに聴いて欲しいアルバム。最近の彼らは全然聴いてないけど、やっぱりエレカシは私にとって初期2枚が強烈だった。このヒリヒリするアルバムのスゴさ、今も変わらない。あー、そうだ。「ふわふわ」が聴きたい!
祥(09/05)
グレッガリー(09/03)
ぜん(09/03)
アフロライヲネット(08/24)
祥(08/22)
祥(08/22)
エリオットガーナビー(08/22)
エリオットガーナビー(08/22)
祥(08/17)
Musicman(08/16)