『向田邦子の恋文』
『向田邦子の恋文』向田和子涼しくなってようやく読書モード。昨夜読了。最初は人の恋文を読むなんてものすごく悪趣味で失礼な気がしたのだけれど、あまりにも美しい向田邦子のその表情に惹かれて夏に購入。この表情を撮ったその人が邦子の大切な人。純粋な恋。秘めた恋。元々美しい人ではあったがこの写真の中の彼女は美しい中にも更に可愛らしく、その人への思いが彼女のしぐさから眼差しから溢れている。そしてその人の彼女への思いが彼女のこの一瞬の美しい表情を逃さなかったのだろう。当時あまりにも忙しすぎた邦子からのその人への手紙、そしてその人から邦子への手紙と日記。文章の奥底に流れる二人だけの空気と互いを思う気持ちにマイる。その大切なパートナーにだけ見せた邦子の可愛らしさでいっぱいの手紙が素敵だ。しかしこの著者である妹の和子の後日談によって邦子の深い悲しみを知る。邦子のこの美しさは完璧だ。彼女の生き方は誰にも真似できない。あまりにも短すぎた向田邦子という一人の女性の人生と悲しい恋にしばし言葉を失う。
なんでもない普通の言葉で綴られた手紙。その裏側にある言葉以上の彼への思い。私もそんな手紙を書いてみたくなった。
メールではなく便箋にペンで。自分の言葉で自分の文字で。








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